ごあいさつ


新しく建てた家の門柱に、ピアノ教室の小さな看板を付けたのは、2017年の夏でした。


ありがたいことに、それから生徒さんたちと共にピアノを学びながら、日々成長する姿を見守ることができました。


一人一人、集中できる時間が延びてきました。

お家でも辛抱強く頑張れるようになりました。

思うように弾けなくて、こぼれる涙を拭き拭き、頑張ったこともありました。

ただ音を並べるだけではなく、心で歌いながら弾けるようになりました。


ピアノを習うということは、ただ色々な曲が弾けるようになるだけではなく、心が成長して行くのです。

その姿を間近で見続けられるとは、何と幸せなことでしょうか。


今私が、未来ある子どもたちに一番伝えたいのは、美しい音楽に心ふるわせ、奏でる喜びを知ることです。

その豊かな感受性が、日々の生活の中から、幸せを見つけられる原動力になると思うようになってきたのです。


それは、コロナ禍で当たり前の幸せが根底から覆されたことにあるのかも知れません。


 
生徒さんにとってピアノが一生の友となり、人生を豊かに彩ることを願いながら、一回一回のレッスンを大切にしております。




新しくベヒシュタインというピアノがドイツから我が家にやってきました。